ビートルズなどの昔の音って作るの難しいですよね?
そもそも本当にその音だったのか?
レコーディング機材のせいでその音になっていたのか?
昔のことなので情報が少なかったりして、どんな機材を使ってその音を作っているのかわからなかったりします。
自分はCDから出てくる昔の音が大好きだったので、どうやったらこんな音になるのかずっと試してきました。
いろいろ試行錯誤をして昔の音に近い音の出し方がわかってきたので、今回記事にしてみました!
動画を撮りました
こちらは
・ストラト
・VOX MV50-AC
・グラフィックイコライザー
で昔の音を再現してみた動画です。今回はこの動画の解説も含めて書いています。
全く同じ音は難しいですが、近い感じの音は作れたかなと思ってます。
ローとハイをカットするのが基本
昔のレコーディング機材は録音した時点で低音域と高音域がばっさりカットされてしまいます。
これを再現することから始めるとかなり近い音になってきます。
今回の動画ではグラフィックイコライザーを使って低音域と高音域をカットしてます。
さらに中音域をブーストさせて音を近づけてます。
グライコの最終的な設定はこちら
今回、ギターはストラト、アンプはMV50-ACを使いましたが、これでかなり近い音になってくれました。
後は持っているギターやアンプに合わせて微調整をしてもらえればいいと思います。
このグライコは特にいいものというわけではなく、動かせる帯域はBOSSのGE-7と同じです。
このエフェクターだからこの音が出ているというわけではないと思ってます。
グラフィックイコライザーを持ってない場合
グラフィックイコライザーを持っていない場合はアンプのBASSを0にしてみましょう。
アンプによってはこれだけで近い音になります。
そしてMIDやTREBLEは結構上げて(10にしてもいいかもしれません)、ギター本体のトーン下げるとさらにいい感じです。
アンプによっては動く帯域が全く違うので絶対これで昔風の音になるとは言えません。
基本はBASSを0にしていろいろ試してみるといいと思います。
後、歪みとクリーンのチャンネルが分かれている場合は、歪みのチャンネルでヴォリュームを10(もしくはかなり上げ目)にしてゲインで音量調整をするようにして音作りをするとさらにいい感じになる場合があります。
マーシャルのJCM2000の歪みチャンネルでボリュームかなり上げ目、ゲイン少なめ、EQを0にしてスタジオで録った動画があります。
エフェクターの紹介動画ですが、最初のバイパス音のところでこの音が聴けます。
BOSSのオーバードライブ(OD-1)が発売されたのは1977年
歪んだ音も出したいと思っている方も多いと思います。
自分も出し方を研究中です。
1つ参考にして欲しい歴史があります。
それはエフェクターでオーバードライブが発売されたのは1977年です。
つまりそれ以前はオーバードライブというエフェクターはありませんでした。
ではそれ以前の歪んだ音は何で作られていたのか?
アンプで歪ませる、もしくはファズです。
アンプで歪ませた場合はブースターを使っている場合もあります。
なので、
・アンプの音を大きくして歪ませる
・アンプ入る信号をブースターを使って大きくして歪ませる
・ファズを使って歪ませる
のどれかです。
もちろん当時は真空管のアンプしかないので真空管アンプが前提です。
アンプの音を大きくして歪ませる
これでいい音を作っていたのがエリック・クラプトンです。
レスポールのハムバッカーはシングルコイルに比べて出力が高いです。
それを利用してアンプを歪ませました。
現在に比べると全然歪んでないですが、当時としてはかなり画期的な音だったと思います。
アンプ入る信号をブースターを使って大きくして歪ませる
この方法で有名なのがロリー・ギャラガーとクイーンのギタリストであるブライアン・メイです。
VOXのAC30にトレブルブースターを使って過入力して歪みを作ってました。
トレブルブースターと言いますが、音の感じはミッドブースターです。
ちなみにロリーギャラガーの音に近づけようとグライコをトレブルブースターに見立ててやってみた動画がこちらです。
ファズを使って歪ませる
ファズも大まかに3種類
・ファズフェイス
・トーンベンダー
・ビッグマフ
歪みの感じがどうしても違うと感じた場合はファズを使ってみるといいでしょう。
ファズフェイスはジミ・ヘンドリックスが有名です。
トーンベンダーは有名な曲だとローリンズ・ストーンズのサティスファクションのイントロの音です。
ジミー・ペイジが使っていたという情報もあります。
さらにファズだけで歪ませるのではなく、アンプの方でも少し歪ませておく方法もあります。
そうするとファズの歪みとアンプの歪みが合わさって音に深みが出てきます。
当時のアンプは今のように歪まないので、今のアンプでやる場合はクランチ程度の歪みにするのをおすすめします。
そして、当時使われていた本物を手に入れるのは高すぎて難しいですが、それぞれの音に似せたものが出てます。
手に入れやすい価格帯のものもあるので代用してみるといいでしょう。
ファズフェイス系
トーンベンダー系
ビッグマフ
まとめ
- ハイとローをカットしてミドルを強調する
- グライコが無い場合はBASSを0で音作り
- 歪みはアンプ、ブースター、ファズの組み合わせで
コメント
コメント一覧 (2件)
MV50の代わりにmystic edgeでも代用できますかね?
使ったことがないので確実には言えませんが、たぶんできると思います。
基本的にはBASSを0にして、HIGHを少し絞ると近い音になります。
EQの効きがいいものだとBASSを0にするだけで昔の音に近づきますよ!