先日、「チューニングのずれはどこまで許容できるのか!?実際に弾いてみて検証しました」というタイトルでYouTubeに動画を投稿しました。
シンクロナイズドトレモロを使たときにチューニングがズレてしまうことがあります。
その時にどれくらいまでだったら許容できるのかを調べたくて実験をしました。
基準音を440Hzから445Hzまで変化させて、バックバンドと合わせた時にどんな感じになるかを調べてみました。
今回はこの動画の補足です。
やってみた結果
結果は2~3Hz位までなら意外と大丈夫でした。
これは自分の耳で聴いた感想なので人それぞれ違うと思います。
自分は耳があまりよくないので、チューニングがズレていてもそこまで気にならないのかもしれません。
そして動画では触れてなかったのですが、実際のバンド演奏では他の楽器もチューニングがズレている可能性があります。
全体にチューニングが少しズレていた時にギターがさらにズレてしまった場合、バンドとしてはかなりチューニングがズレてしまうでしょう。
今回のあくまでも実験です。全体がズレることなくギターだけがズレた場合を検証してます。
チューニング方法
今回はチューニングを正確にするために開放弦だけでのチューニングではなく、よく弾くところを押さえてチューニングをしました。
どういうことかというと、まずは普通に開放弦でチューニングします。
次によく弾く8フレットあたりを押さえてチューニングしました。
なぜかというと、開放弦だけでチューニングすると意外とズレていることが多いからです。
開放弦でチューニングをしてから実際に弦を押さえて弾いてみると、ズレていることが多々あります。
これをすることによってかなり正確なチューニングができます。
実際このチューニング方法をするとコードを鳴らした時にうねりが無く気持ちいいです。
実験するにあたって音を正確に合わせたかったので、チューニングには気を使いました。
ちなみに今回使ったチューナーはKORGのSH-CS100です。
高精度でチューニングできる機能があるのですが、それを使うとうまく合わせられないので普通にチューニングしました。
ギターの特性
今回の実験からギターの特性を少し理解できたのではないかと思います。
どういうことかというと、ギターはもともと音程が不安定な楽器だということです。
チューニングは正確にしなければならないという考えは間違ってませんが、ギター自体はどんなに正確にチューニングしてもずれてしまう部分が出てきます。
ハイフレットの方を弾けば多少のズレが出てきてしまいますし、自分の手の温度でも弦の温度が変わりズレてくることもあります。
ギターによってはブリッジでのオクターブチューニングが正確にできないものも結構あります。
例えばテレキャスターや昔のレスポールなどのバーブリッジがのっているギターです。
ほとんどのアコギも弦ごとにオクターブチューニングができません。
なので、ギター自体は音程がかなり不安定なものです。
しかし、それがギターの音の特性であって良さでもあります。
少しずれていてもあまり問題なく聴くことができるのです。
以前の自分は音は正確に合ってないとダメだと思っていました。
持っていたテレキャスターのブリッジを3連から6連に変えたのはいい思い出です。
少しのズレも許せないせこい人間になってました。
しかし、時が経っていろいろな人の意見を聞いたりしてギターって別に音が正確じゃなくてもそれでいいんじゃないかと思うようになってきました。
もちろん正確にチューニングすることを当たり前として、多少の誤差は必ずどこかで出てきます。
ある程度バランスを取りつつ正確にチューニングをして、あとはあまり気にしないという感じのスタンスがいいのではないかと思ってます。
まとめ
・チューニングは正確にするけど、多少のズレは仕方ない!
・ギターはもともと音程が不安定な楽器
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