どうもこんにちは!くまです!
ジミヘンが使っていた弦のゲージを再現したものがあります。
これです。
フェンダーから出ているんですけど、この弦は太さが変なんです。
普通の10のセットは10-46です。
しかし、この弦は10-38です。
今回はこのジミヘン弦と普通の弦を比べてみて、実際に弾いてみた感想をお伝えできればと思います!
ジミヘン弦をサウンドハウスで見るジミヘン弦と普通の弦の太さの違い
ジミヘン弦と普通の弦のゲージを比べてみます。
1、2弦は一緒です。
しかし、3弦が15です。
09のセットの3弦は16なのでそれより細いです。
4弦は同じ。
5弦が32、これは09のセットの5弦と一緒です。
そして6弦なぜか38です。
これは08のセットの6弦と同じ太さです。
なぜこんな変わった太さなのか?
なぜこんな太さなのか?
謎です。
当時はまだ弦の太さに基準がなくて、今の太さになる前の時期だったのかもしれませんが、それにしても変なセットです。
そしてさらに謎なのは、ジミヘンは6弦のテンションがゆるかったので6弦だけペグの巻く方向を逆にしてテンションを稼いでいたようです。
6弦に太い弦を張れば済むんじゃないの?そんな疑問が湧いてきます。
私くまはレフティの弦を逆に張って右利き用として使ってます。
⇩のギターです。
普段このギターに09-42の弦を張ってるんですけど、6弦が42の場合は特に不具合がありません。
38の場合も普通に張れば特に問題はなかったです。
しかし、ジミヘンは最初の方こそ普通のチューニングが多かったんですが、半音下げチューニングが多くなってくるんですよね。
38の弦で半音下げをするとかなりテンションが緩いです。
ちょっと強く弾くと音が高くなってしまうので気になってしまいます。
そこで、6弦の巻く方向を逆にしてテンションを稼いでいたようです。
実際に逆巻きをやってみるとテンションは普通な感じになります。
そこまでして6弦をこんなに細くする必要があったんでしょうか?
なんでこんな太さの弦を使っていたのか正直よくわからないんです。
しかし、謎で終わっては面白くないので、理由を考えてみました。
なぜこんな弦を使っていたのか考察した結果
考えた結果、2つの理由を思いつきました!
まず1つ目は各弦の音量バランスを整えるためだったのではないでしょうか?
3弦が細いのは3弦の音が大きい問題を解決するためなのではないか?と思います。
エレキはもともと3弦に巻き弦が張られるのを想定してピックアップが作られてます。
3弦がプレーン弦になると3弦だけ音が大きくなってしまいます。
ピックアップ編でもお話しましたが、ピックアップの各弦の音量バランスは3弦は弦を逆張りしても少し音が大きいです。
それを解決するために3弦を細くして、音を小さくしようとしていたのではないかと思います。
しかし、問題は5,6弦です。
音量バランスのためにやっていたとすると、5,6弦はもうすでに音が小さいので細くする必要がないように思えます。
そこで考えられるもう一つの理由です。
その理由が「この弦が一番手に入れやすい弦だった!」という理由です。
1962年にアーニーボールから細い弦が発売されてそこから細い弦が広まっていきましたが、当時はそんなにすぐに手に入らなかったんじゃないかと思います。
アーニーボールが弦ビジネスに集中したのが1967年なので1966年にイギリスでデビューしたジミヘンはその弦をすぐに手に入れられなかったのではないでしょうか?
そこで、細い弦のセットを自作または近くで売られている細い弦のセットを使っていて、その弦の太さがこれだったのではないでしょうか?
当時はギターショップなんてものは、ほぼ無くてギターの機材を手に入れるのはちょっと大変だったんじゃないでしょうか?
そんな中、よくいく楽器屋に売られていた弦がこれだったんじゃないのか?と予想しました!
弦に関する記述があまり見つけられなくて予想になってしまいましたが、くまの予想としてはこの2つです。
ジミヘン弦を弾いてみた感想
では最後にこの弦を弾いてみた感想をお伝えしようと思います!
やっぱり6弦が細いですね。
細い上にリバースヘッドだとさらにテンションが緩くなるので、普通のチューニングならまだしも半音下げにするとかなり緩いです。
半音下げでちょっと強く弾くと音もちょっと高くなってしまいます。
3弦は音が小さくなった気がします。
1~4弦はかなりバランスが良くなった気がします。
そして、6弦を逆巻きにすると音はどう変わるのか?
やはりテンションが少し強くなるので違和感が減ります!
そして、テンションが上がると音量が少し上がった感じがしました。
音がハッキリしたという表現の方が合ってるのかもしれませんが、すべての弦をジャーンと弾いたときに6弦の音がしっかり聴こえるようになりました。
ジミヘン弦をサウンドハウスで見る
コメント
コメント一覧 (2件)
確かにこのセットだと、テンションの面でも音量の面でも合理性に欠ける( ̄ー ̄)
まぁでも文中にも書かれていたように、今でこそ細いセットも売られているけど当時は売っているはずも無く、どうにかかき集めてこうするしかなかったんでしょうねぇ(T-T)
ジミヘンほどの人物でもそうせざるを得なかったんですね。
しかしやはり謎なのは、半音下げにするならせめて5、6弦ぐらいは太い弦でも良かったのではないか?と思いますが。。
この細さで半音下げだと、強く押さえなくても普通に押さえただけでクォーターチョーキング状態になってしまいそうです(^_^;
そうなんですよね!
せめて42にした方がいいんじゃないかと思います。
実際にやってみると確かにチューニングが安定しません。
もしかしたらなんですけど、この弦は普通のストラトに張ってジミヘンっぽい音になる弦なのかな?と思ってしまいます。
わざわざこの太さ弦(特に5,6弦)を使う意味がさっぱりわかんないです。