近年製造されたギターを見ていると大きく3種類あることに気がつきます。
「え?何それ?」
と思った方はぜひ読み進めてください。
ちなみにフォーク、エレキ、クラシックの3つではありません。
ギターを始めて少しするとギターについても詳しくなってきます。
2本目のギターどういうのにしようかなぁと考えたときに、どんなギターにするかの方向性を決める参考にしてもらえると思います。
それでは見ていきましょう
その1 昔のギターを復刻したもの
フェンダーやギブソンでよく見かけるものです。
簡単にいうとビンテージギターを復刻したものです。
例えばフェンダーのストラトの場合、’60や’69などの西暦を略した数字が入っていることがあります。
これはどういうことなのかというと、フェンダーのストラトは1954年に作られてからマイナーチェンジを数多く行ってきたのです。
一番わかりやすい所でいうと、ネックの指板です。
最初の頃はメイプル指板でしたが、1959年の中期ごろからローズ指板になります。
その後1962年中期以降からはローズ指板ですが、ローズ指板の貼り方がフィンガーボードの曲面に合わせて貼られる通称ラウンド貼りになります。
このようにわかりやすい仕様変更や、ぱっと見ではわからない変更もあります。
ヘッドに書いてあるフェンダーのロゴなども微妙に年代によって違います。
時代による微妙な違いを新品で再生産しているものがまず1番最初のカテゴリーです。
その2 新しいタイプのギター
単純に新品のギターという意味ではありません。
先ほどのビンテージを復刻して作られたギターとは逆に、新しいものを目指して作られたギターです。
フェンダーのストラトでいうとアメリカンプロフェッショナルⅡなどのモデルです。
ビンテージ系のストラトは基本的に21フレットでブリッジは6点式です。
それを現代的にアレンジして22フレットにして、ブリッジのネジを2点式にしたものなどです。
その他現代の新しいアイデアをいろいろ詰め込んで新しいタイプとして作られたギターです。
その3 アーティストモデル
これは一番わかりやすものですが、最後はアーティストモデルです。
そのままの意味でギタリストがそれぞれ使っているギターを真似て作られたギターです。
ギタリストは意外とギターをそのまま使っている人が少ないです。
なにかしら手を加えてオリジナリティを出しています。
有名なギタリストでいえば、エリック・クラプトン。
クラプトンのギターはもうすでにストラトとは言えないんじゃないかと思える仕様です。
形はもちろんストラトですが、ミッドブースターの回路がギターに入っています。
さらにピックアップはスタック式の構造になっています。簡単にいうとハムバッカーの構造です。
実際にそのモデルを弾いたことがありますが、自分の印象はストラトとレスポールの中間といった印象です。
そんな感じで、ギタリストの使っているギターを真似て作っているギターが最後のコンセプトです。
ギターの3つのコンセプトまとめ
- ビンテージギターを復刻して作られたギター
- 新しいタイプのギター
- アーティストモデル
最後に
ギタリストは意外と保守的なのか今でもビンテージを復刻したギターはとても人気があります。
それとは逆に新しいタイプのギターはあまり人気が出なかったりします。
実は今でこそストラトやレスポールは王道のギターですが、60年代の前半まではかなり苦戦を強いられていました。
レスポールは生産中止になってますし、ストラトは投げ売り状態だったそうです。
しかしそれを有名なギタリスト達が一変させます。
ストラトの場合はジミ・ヘンドリックス、レスポールはエリック・クラプトンやジミー・ペイジの登場で人気に火が付きます。
どんなにいいギターであっても有名なギタリストが使ってないとあまり売れないのがギター業界です。
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