「弦が切れた!」初心者の人はびっくりすると思います。
ギターの弦は意外と切れます。
びっくりするのもつかの間、「ギター弾けないじゃん!」
弦を買ってきて交換しなければいけません。
いざ楽器屋さんに行って弦を買いに行くと、弦の種類がいっぱいあって何が何だかわからないと思います。
そこで、ストラトの弦を交換する時の弦の選び方をご紹介します。
ストラトの一般的な弦の太さ
まず最初に弦の太さから。
ストラトに一般的に張られている弦の太さは09-42のセットです。
1弦が09(ゼロキュウ)インチ、6弦が42(ヨンニー)インチのセットでギタリストの間では
「弦の太さは?」と聞かれたら
「ゼロキュウ・ヨンニー」と言えば伝わります。
特に理由がなければ、この09-42のセットを使うことをおすすめします。
太さに関しては下の方で解説します。
ちなみにレスポールはネックの長さが少し短いので、10‐46(イチゼロ・ヨンロク)のセットが一般的です。
おすすめメーカー
いろいろおすすめしても迷ってしまうので有名なものを3つだけ紹介します!
ダダリオ、アーニーボール
弦についてよくわからない人はダダリオかアーニーボールボールを選んでおけば間違い無いでしょう。
値段も500~600円で1セット買えるので、慣れない弦交換で失敗しても痛手が少ないです。
最近はどちらも種類がいっぱいありますが、画像のものを選んでおけば間違いないです。
どちらも太さや種類によって色分けされているのでわかりやすくなってます。
エリクサー
こちらはコーティング弦と呼ばれていて、ちょっと値段はしますが弦の寿命が圧倒的に長いものです。
普通の弦は2,3週間もすればサビサビになりますが、エリクサーは1年くらい経っても錆びないことがあります。
サビなければ弦を交換しなくてもいいわけではありませんが、弦がキレイな状態が長く続くのでおすすめです。
なぜ弦の太さは色々あるのか
ギターの長さによる違い
いろいろな理由がありますが、まずギターは種類によって長さが違います。
ギターの用語でこの長さのことをスケールと呼びます。
一般的にストラトはロングスケール、レスポールはミディアムスケールです。
例えばレスポールに09‐42のセットを付けると、ストラトと比べると弦の張り具合(テンション感)が緩くなります。
緩いほうがいいという人は問題ないのですが、いつもと違うとうまく弾けないという人は同じものを付けたほうがいいでしょう。
チューニングによる違い
ギターは音を下げてチューニングすることがあります。
すべて半音下げる「半音下げチューニング」や、6弦をDまで下げる「ドロップDチューニング」などです。
音を下げると弦のテンション感が緩くなりすぎてうまく弾けなくなる場合があります。
そんな時に弦を太くするとテンションが強くなっていつもの弾き心地になります。
昔はエレキも弦が太かった
エレキギターが発売された当時はアコースティックギターが進化したものだったので、弦も同じ太さのものが張られていました。
3弦が巻き弦で、12‐54などの太さのものが張られていたそうです。
その後、エレキギターのプレイスタイルがどんどん変化していき、より弾きやすい細い弦に変わっていったのだと思われます。
弦の太さを変えるときの注意点
昔は太い方がいい音が鳴るという迷信があり太い弦を勧めて来る人がいました。
しかし、好みの問題なので太い弦を使えば必ずしもいい音が出るとは限りません。
さらに太い弦にすることによって注意しなければいけないことがいくつかあります。
ネックの反り
太い弦にして同じチューニングをするとネックへの負担が増えます。
太い弦に変えた時点でネックが曲がってくる(反る)場合もあるので、その場合は調整が必要になってきます。
長期的に太い弦を張りっぱなしにすると、普通の弦を張ってる時よりネックが反りやすくなるので注意が必要です。
細くする場合も逆に反ってしまう時もありますので、太さを変えるときは気を付けましょう。
オクターブ調整
ギターは正確な音程を出すのが難しい楽器です。
特に12フレット以降のハイフレットのあたりは音程が狂ってしまうことが多いです。
その調整をするためにブリッジの部分を調整する必要がありますが、これをオクターブ調整といいます。
弦の太さを変えると音程が狂ってくるのでオクターブ調整をする必要があります。
太すぎる弦を張った場合オクターブ調整が合わないこともあるので注意が必要です。
ナット
ヘッドとネックの間に弦がはまっているところがあると思います。
これをナットをいいます。
弦を太くした場合このナットにうまく入らない場合があります。
1つ2つ上の太さにするくらいなら大丈夫な場合が多いですが、それ以上太くすると割れてしまう場合があります。
割れてしまうと交換が必要になってきますので気を付けましょう。
ブリッジが浮いてしまう
ストラトはアームが付いているために後ろにバネが入っています。
弦の太さを変えるときはこのバネのバランスも崩れるので、調整しなければいけない場合があります。
もともとブリッジが浮いている状態(フローティング)の場合は必ず調整をしなければいけません。
ブリッジがボディにくっついている場合は浮いてこなければ調整は必要ありません。
ドラゴンボール的な練習はしない方がいい(笑)
太い弦は弾きづらいです。
なので練習で太い弦で練習すれば、細い弦にしたときによりうまく弾けるだろうと考える人がいます。
まさに昔の自分です(笑)。
ドラゴンボールで重いものを身に着けて修行をすると気づかないうちに強くなっているという筋肉バカな発想ですが、ギターの場合はやめた方がいいです。
太い弦で練習したからといって、指先の皮が厚くなることはあってもうまくなることはありません。
むしろピッキングやチョーキングをする時のチカラ加減が変わってしまうので、変えた直後は下手に聞こてしまうことも。
弦を選ぶときはライブなどの本番で使うのと同じ太さの弦を選ぶようにしましょう。
まとめ
- ストラトの一般的な弦の太さは09‐42
- ダダリオまたはアーニーボールを使おう
- コーティング弦のエリクサーもおすすめ
- 太さを変えるときは注意しよう
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