ストラトは基本的にはアルダーを使っているイメージが筆者にはありますが、アッシュの場合もあります。
年代ごとに違うストラトに使用されている木材をまとめてみました。
参考にして資料はこちら
1954年~1956年中期までアッシュ
1954年にストラトが発売された時はテレキャスターの上位機種という位置付けだったのでアッシュが使われていました。
発売当初は3,5~3,8㎏とちょっと重めものが多かった。
そして2ピースが主流。
その後1955年~1956年中期までは1ピースが主流で軽い個体が多い。
中には3,3㎏を切る個体もあるそうです。
1956年中期~1975年 アルダー
そして1956年中期ごろからアルダーに変わります。
なぜ変わったのか調べるため他の本も2冊読みましたがその理由は見つけられませんでした。
1950年代後半からフェンダーが求めるクオリティのアッシュが手に入りずらくなったからではないかと言われています。
1950年代後半から1960年代前半まではアッシュ材がメインのテレキャスターも生産数も少ないそうです。
カラーによってはアッシュ
カラーによっては1956年以降もアッシュが使われています。
テレキャスターと同じ色のブロンドの場合は木目が見えるせいか、アッシュが使われます。
少し飛んで1972年にナチュラル・カラーが登場しますがそちらもアッシュです。
1968年 塗装が変わる
1968年前期にボディの下塗りがポリ、トップにラッカーという仕様になります。
1968年中期にはネックがポリ、ヘッドはラッカーになります。
その後1982年にすべてポリ塗装になります。
1975年 再度アッシュに
前年の1974年から少しずつアルダーからアッシュに切り替えられていきます。
そして1975年からはほぼすべてアッシュに切り替わります。
しかし、1954~1956年のアッシュとは違いかなり重いものが多いです。
発売当初はコンター加工が深かったせいもあるかと思いますが、1975年以降は材の選定があまりされてなかったのではないかと思います。
1970年前後からは生産効率を上げることが重視されてくるので、そのあおりを受けてしまいます。
思いものが多いので1975年以降のストラトはあまり人気がありません。
ビンテージ市場でもあまり高い値段では取引がされていないのが現状です。
まとめ
- 1954年~1956年中期まで アッシュ
- 1956年中期~1974年まで アルダー(カラーによってはアッシュ)
- 1975年以降 重いアッシュ
コメント