ギターをやっていると一度は必ず聞く名前、ジミ・ヘンドリクス(略してジミヘン)。
左利きの場合は普通、左利き用(レフティ)のギターを使う場合がほとんどです。
しかしジミヘンは右利き用のギターをそのまま弦を張り替えて左利きで使っていました。
そのギターから発せられる音はとても特徴的で真似することがとても難しいです。
その音を出すための一番の近道はやっぱり似たようなギターで弾くこと!
そこで左利きのギターを右利きにしたときの注意点とやってよかったと思った点を紹介します!
左利きを右利きにしたときの注意点
お店に出す前に自分で弦だけ変えて弾こう
おそらくみなさん最初にレフティを買った時そのままお店のリペアマンに頼んでナットを交換、オクターブ調整、ストラップピンの変更をすると思いますが、ちょっと待ってください。
一度そのまま持ち帰って弦だけ張り替えて弾いてみましょう。
ジミヘンはナットを変えずそのまま張っていたという説もありますが、理由はそれだけではありません。
いろいろと不具合箇所が発見できるからです。
ストリングガイド
実際に自分で弦を張り替えたときに最初にわかったのがストリングガイドが低いということです。
ストラトの仕様にもよるのですが、ストリングガイドがヘッドにべた付けしてあるタイプは6弦が太くて横から入れることができません。
ペグに弦を巻いてからストリングガイドに引っ掛ける人は要注意です。
その場合少し高さが出るようにストリングガイドとヘッドの間にスペーサーを入れましょう。
ストリングガイドを使わないという手もあります。
自分はストリングガイドに弦を引っ掛けてません。
とても強くアップピッキングした時にナットから弦が外れることはありますが、そんなに強く弾くことが無いので特に不具合がありません。
弦のテンション感が微妙に変わってくるので、リバースヘッドの効果を実感できると思います。
ポット
VolumeとToneもいじってみてください。
レフティの場合まわす方向も逆です。
そのままでもいいという人は関係ありませんが、普通の方向に戻したい場合はポット自体の変更が必要です。
ポットにはAカーブとBカーブがありますが、レフティにはCカーブが使われています。
CカーブはAカーブと真逆の仕様になっていて、逆の回し方にすることによっていつもの効き方になります。
Cカーブの回す方向を逆にした場合、0から1にした瞬間にVolume10くらいの状態になります。
2以降ほとんど変化がありません。
VolumeやToneを微調整したい人は変更をお勧めします。
これは自分が買ったギターだけかもしれませんが、自分が買ったレフティには最初からAカーブが載っていました。
しかし、回す方向はレフティなので微調整が全くできなくて困りました。
中古品だったのですが一応カスタムショップ製のレフティです。
前のオーナーが変えたのか元からその仕様なのかはわかりませんが、こういうこともあるので気を付けてください。
ジャックとシールド
レフティを逆に持った時に弾きずらいと言われるゆえんだと思いますが、ジャックの位置が邪魔です。
シールドを指すと腕に当たるので邪魔に感じると思います。
しかし慣れてくるとそんなに気にならなくなってきます。
問題はそこではなくシールドの上に腕を乗せる行為の方です。
プラグがストレートのシールドの上に腕を置くと、シールドとジャックがうまく接触しなくなることがあります。
ジャックとシールドの接触部分が下の方にあるのにシールドの上に腕を置くと、てこの原理で、シールドの先が上方向に力が向いてしまい、ジャックとの接触部分に圧力がかからなくなります。
そうなると接触不良で音が途切れたりします。
ジミヘンはそのことを考えてなのかはわかりませんがやはりL字型のプラグを使っています。
シールドはL字型のプラグにするのがおすすめです。
しかし、おすすめはL字ですが、自分はストレートを使ってます。
L字はどっちかの方向にシールドが向いてしまうので、それはそれで邪魔だったりします。
ジャックの部分に腕が乗っからないように構えたりすることもできるので、いろいろ試してみてください。
VOX ヴォックス ケーブル ギターシールド 長さ6m カールコードタイプ S/Lジャックタイプ VGC-19 価格:4,990円 |
アーム
自分的にはアームの方が邪魔です。
特にブリッジミュートをする時はとても弾きずらいです。
ジミヘンがブリッジミュートを使っているのを聞いたことがないのでジミヘンのプレイだけするのであれば気にならないかもしれません。
ちょっと気になる方はアームを固定できるバネをアームの穴の中に入れましょう。
アームがフラブラしなくなるので邪魔にならない位置にしておけば気にならなくなります。
【DT】Montreux Selected Parts トレモロアーム テンション スプリング #1349 価格:330円 |
注意点のまとめ
注意点をまとめるとこんな感じです
- ストリングガイドの高さ
- ポット種類と回す方向に注意しよう
- シールドのプラグはL字型
- アームを固定できるバネを入れよう
ジミヘン仕様にしてよかった点
次に、弾きづらいと言われてレフティを改造するのを諦めてしまう人が多いと思うので、実際にレフティを改造してみて感じた良かった点をお伝えしようと思います。
弾きやすいところがある
弾きずらい面が注目されますが、実際は普通のストラトにない弾きやすさが出てきます。
普通のストラトはVolumeポットがあってブリッジに近い部分が弾きづらいということがあります。
なので大体のストラト使いはセンターP.UとフロントP.Uの間でピッキングしている人がほとんどです。
しかし、ジミヘン仕様はブリッジの近くまで邪魔なものがありません。
ヴォリュームが邪魔にならないのでリアピックアップの近くで弾いてみてもストレスがありません。
そのことによって、リアピックアップの近くで弾いた時の中音域が出て張りのある音と、フロントピックアップ付近で弾いた時の低音域が出てアタック音がシャリっとした音を自由に使い分けることができます。
弾く位置によっての音の変化を楽しみやすくなるのでギターが一層楽しくなります。
音がキンキンしない
P.Uが逆になるのとリアP.Uの向きが変わるせいだと思いますが、マーシャルにつないだ時の高音がうるさいのが緩和されました。
P.Uを逆にするとポールピースの高さが逆になるので、1,2弦は出力が大きくなり5,6弦は出力が弱くなります。
しかし実際弾いてみるとバランス感はあまり変わりません。
むしろ良くなっている感じさえします。
耳のいい人が聞くとそうではないかもしれませんが、個人的にはまとまった音になってとてもいい感じです。
普通ではできないアームプレイができる
これはジミヘンもやっていませんが、変わったアームプレイができます。
指弾きになりますが、親指をアームに引っ掛けてアームを揺らしたりすることができます。
最後に
最近はジミヘンのギターのいいとこどりをしたモデルが出てきましたが、個人的にはレフティを改造した方がおすすめです。
弾き心地も含めてジミヘンを感じることができるので、やってみる価値はあると思います。
好みの仕様でさらにレフティになると探すのは大変です。
自分は探すのに数年かかりました。
しかしその分やって気づいたことがいろいろあったのでやってよかったと思っています。
気になっている方はぜひ一度試してみてください。
Fender American Professional II Stratocaster LH MN MYST SFG エレキギター 価格:198,000円 |
コメント