ストラトに搭載されているアームは使われていない場合が多いです。
なぜ使わないかというとやはりチューニングが狂いやすいからです。
ギターによっては少し使っただけでも狂ってしまうものもありますのでそうなるとまず使えません。
演奏中や練習中にチューニングが狂ってしまって一旦弾くのを止めて再度チューニングをするのはめんどくさいです。
アームを使うたびにチューニングすることになったらやはり使う気がなくなります。
そこでストラトのアームを使ってもチューニングが狂いづらくなる方法をご紹介します。
弦をエリクサーに変える
まず最初に弦をエリクサーに変えることをお勧めします。
なぜかというとエリクサーは滑りがいいからです。
アームを使った時にチューニングが狂う大きな原因は、弦とギターが触れているところが引っかかって元の状態に戻らないからです。
エリクサーは滑りがいいので摩擦を減らしてチューニングの狂いを減らしてくれます。
さらに、弦の新しさもチューニングの精度に大きく関わってきます。
普通の弦の場合、張って2,3日後の状態であれば意外とアームを使っても狂いづらいですが、その後古くなってくるとすぐ狂いやすくなってきます。
エリクサーの場合、弦の寿命が長く錆に強いので新品に近い状態を長く保ってくれます。
アームを使っても狂いづらい状態が長く続くのでとてもおすすめです。
弦にこだわりがある人も多いと思いますが、一度エリクサーに変えてみることをおすすめします。
エリクサーの中にもいろいろ種類がありますが、良く売られているNANOWEB(ナノウェブ)でもかなり効果があります。
POLYWEB(ポリウェブ)が一番滑りがいいので、好みに合わせて使ってみてください。
ナットとストリングガイドにグリースなどの潤滑剤を塗る
摩擦を減らすために弦の触れるところに潤滑剤を塗りましょう。
アームを使ったりチューニングをしているときにピキピキいってる場合は確実に狂います。
弦を交換する時は毎回塗りましょう。
Freedom Custom Guitar ( フリーダムカスタムギターリサーチ ) / SP-P-08
使っているギターが買ってから2,3年経っているのならナット自体を変えたほうがいい場合が多いです。
ナットは消耗品です。
ナットの部分でピキピキ鳴っている場合は交換も考えたほうがいいでしょう。
ブリッジのネジを取って2点式に
もうすでに2点式のブリッジの場合は必要ありません。
ブリッジとボディを固定しているネジが6点式の場合、真ん中の4つのネジを取って2点式にしてみましょう。
ブリッジの稼働部分の摩擦を減らしてくれてアームを使った時に元の位置に戻りやすくなります。
このネジは締めすぎるとアーム自体が動かなくなってしまうので締めすぎず緩めすぎずの位置を探してうまく調整するようにしましょう。
ブリッジをフローティングにする
ブリッジをベタ付けよりもフローティング(ブリッジがボディに付いていない状態)にした方がいいです。
なぜかというとアームを使った後は使った方向と逆の方向に少し戻した方が元の位置に戻るからです。
ではどれだけフローティングさせるかですが、アームをフルアップさせたときに3弦が1音半上がるくらいにしましょう。
そしてフローティングさせた場合は弦高が高くなってしまうので少し下げましょう。
調整が少し面倒ですがアームを使う場合は慣れておいた方がいいです。
アームを使った時に戻す
前の段落でもお伝えしましたが、アームを使った後に使った方向とは逆の方向に少し戻すとチューニングが戻りやすくなります。
演奏中にやるのは難しいですが、ちょっとチューニングがズレたなと思った時に少し動かすともとに戻ることが多いです。
大きく使いすぎない
やはりストラトのアームは大きく使いすぎるとずれてしまいます。
そこでどれだけ使ったらズレるかを研究する必要があります。
どれくらい変化させるとズレてしまうかを確認してこのくらいならズレないというところを探しましょう。
チューニングの仕方
アームを使うとズレてしまうならズレを考慮してチューニングをしましょう。
意外とアームを使った後は似たようなズレ方をする場合が多いです。
そのズレたところにチューニングが合ってくるようにチューニングをしてみるといいです。
例えばアームを使った後3弦の音が上がってしまうなら、チューニングの段階で少し下げておいて、アームを使った後にチューニングが合うようにする、という感じです。
TC ELECTRONICのPolytuneを使うと全部の弦がどれだけズレているかが一目でわかるのでアームを使うのであれば持っていると楽になります。
また、アームを使いながらチューニングをしてみるのもおすすめです。
ビブラート程度でいいので1弦ずつ、「アームを使う」→「チューニングをする」という作業を繰り返してください。
最後に
昔ギターマガジンを読んでいるときに載っていた誰かのインタビュー記事で、
「アームを使って音がズレてしまってもズレていないように弾く」
ということを言っていました。
未だにどういうことかわかりませんが、有名なストラト使いたちはアームを使っても音がズレているということがほとんどありません。
やはり何かしらのコツみたいなものがあるのかもしれません。
ストラトは奥が深いです。
いろいろ試して自分なりの方法を見つけてみてください。
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